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Linux Mint 体験記

もともとはMacBookを使っており、もう10年ほど付き合ってきました。ずっと快適で、仕事道具としては申し分なかったのですが、ローカルLLMを動かしたり、ゲームをしたりと、新しい使い方を試したくなったのが転機でした。
また、最近のMacには大きな革新が少なくなってきたように感じていて、少し物足りなさを感じていたのも正直なところです。

ブラウザとメーラー、開発環境さえ整えば特に困ることはありません。普段からSynologyのNASやGoogle Driveを使っていたので、データ移行もスムーズに行うことができます。

試しにと、ゲーム用途で持っていたWindowsマシンに環境を移してみました。しばらくは問題なく仕事していましたが、使い込むうちにどうももどかしい部分が見えてきました。ショートカットキーの柔軟性が低かったり、Linuxサーバーで公開するアプリケーションを開発するときの権限設定やSSH、WSLまわりで気を遣うことが多かったりと、細かいところで作業効率が下がってしまうのです。

Windowsには執着していなかったので、Linuxを乗せることを前提にVAIOを購入してLinux Mintをインストールしました。
VAIOの工場は馴染みがあり、目の前のジムに通っていた時期もありました。安曇野に住んでいるも同然なので、近所で作られているPCという点で購入しました。地元のものに少しでも関われるような感覚があり、なんとなくうれしかったです。

VAIOだけだとローカルLLMやゲームには心もとなかったので、Yahoo!フリマで4万円ほどのゲーミングPCを見つけ、Ubuntuデスクトップを入れてみました。SteamのWindows向けゲームが9割動くらしいですし、実際自分が持っているゲームは全て動きました。GPUの認識も簡単でOllamaやStableDiffusionでローカルLLMを動かしてDifyも導入したので業務自動化に取り組むところです。

実際にMintを触ってみて、想像していたよりも快適で「これは良いな」と感じました。CinnamonデスクトップのUIはわかりやすく、余計なものがなくてシンプル。動作も軽く、まさに心地いいという表現がぴったりです。これまでMXやPop!_OS、Debianなどいろいろ試してきましたが、MintやUbuntuはやはり安定していて使いやすい印象です。
Ubuntuは少し近未来的な方向を目指しているのか、SnapやPro版などの仕組みが増えてきており、自分が求めている「静かに動く環境」とは少し違うように感じました。

MXではLaravel Valetの構築中に /etc/resolv.conf が消えてしまったり、DebianではGPUの設定に手間がかかったりと、少し気力を削がれることもありましたが、MintやUbuntuではそういった「面倒な壁」が少なく感じます。

UbuntuではNVIDIAのGPUも問題なく認識され、MintではUSBカメラやマイクも自動で認識されました。インストールした当日から仕事ができる環境が整ったのは、とてもありがたかったです。

今はMintを中心に、仕事も趣味も快適に進められており、久しぶりにOSにワクワクできています。

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“Linux Mint 体験記” への2件のフィードバック

  1. Yoshida Shinjiroのアバター
    Yoshida Shinjiro

    ブログ拝見いたしました。普段はyotakaをmacをサーバとして宅内Podcast(正確にはtailscale経由なので自分用宅外ではありますが)として利用させていただいております。

    自動で指定フォルダに変換した動画をiPhoneのPodcastでながら見するのは、本当に楽しいものです。yotakaの提供に心から感謝申し上げます。

    さて、現在Macでホスティングしておりますが、スリープするタイミングでメディアにアクセスできなくなり(当たり前ですが)、ふと、Linux版(正確にはSynology)で動作するものがあれば、常にオンラインなので、いいなぁと思っておりました。

    もし、開発などされているようでしたら、状況をお教えいただければうれしく思います。

    1. Yudai Tsuyuzakiのアバター
      Yudai Tsuyuzaki

      こんにちは。
      yotaka を使ってくださり、そして丁寧なフィードバックまでいただきありがとうございます。
      自宅サーバ経由でPodcastのように活用していただけているとのこと、とても嬉しいです。

      yotaka は「ローカルの音声・動画ファイルを手軽にPodcast配信できる」ことを目的に作った、宅内向けの配信アプリケーションです。
      https://github.com/ytsuyuzaki/yotaka
      GUI操作を前提にしており、Macのスリープ時などの動作は想定外のため、常時稼働には電源管理の変更や別ツールを併用していただくのが良いかと思います。

      現在、開発自体は停滞していますが、Linux環境であれば Podcast Generator
      が非常におすすめです。
      https://github.com/PodcastGenerator/PodcastGenerator
      音声ファイルを置くだけで自動的にPodcastフィードを生成してくれる仕組みで、実は yotaka もこのツールからインスピレーションを得て設計しました。
      Synology でも PHP が動作する環境であれば設定できると思います。

      改めて、yotaka をご利用いただきありがとうございます。
      ご意見や活用例などは今後の参考になるので、もし新しい運用方法などが見つかりましたら、ぜひ教えてください。

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