昔からうすうす感じてはいたのですが、ここ最近になってはっきりと意識するようになったことがあります。
それは「新しいものを盲目的に追いかけること」への違和感です。
RailsからNext.jsに移管する現場に、途中から参画したときのこと。
そこでの作業は、ユーザーにとって価値のある成果ではなく、技術の更新そのものに時間を使うような流れでした。私は新しい仕組みを触ること自体は嫌いではないのですが、結果として「これは誰のための仕事だったのだろう」と感じざるを得ませんでした。
もちろん、新しい技術を学ぶことは重要です。効率や体験を改善する力を持つこともあります。ですが「新しい」という理由だけで動くと、ユーザーは置き去りになり、既存の知恵や経験から学ぶ機会もなくなります。古いものを切り捨てるスタンスは、実は成長の幅を狭めてしまうのではないか。そんな思いが自分の中に強く残りました。
今の私は、「新しいものを取り入れること」と「既存から学びを得ること」を両立させたいと考えています。どちらかを否定するのではなく、その場にいるユーザーやプロジェクトにとって最適かどうか。その視点を忘れずに選択していきたいと思います。
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